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伝言ゲームのように・・・

昨日、gid.jpが主催する討論回に参加してきました。
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『これからどうなる?性同一性障害』
このタイトルが気になった事と、
発表される先生方の話にも興味があったので。。
今回発表された4名の先生方は僕がまだGIDを知らなかった頃から
研究や当事者団体を設立されてきた方々なので
日本のGIDの歴史的背景を知るにはもってこいの場所だったわけです。

各先生方の話はどれも興味深く、
共感できるところもあれば首をかしげる部分もあったりで・・・
これが正解!って言うのはないんだろうと。

ただ・・・皆さんもご存じの通り、
DSM 5 と ICD 11 改訂によって
性同一性障がい(Gender Identity Disorder)と言う言葉がなくなりました。
そして『脱精神病理化』へ着実に向かっているようです。

話を聞いていて世界中が視差するこの2つの精神医学書・・・
これにおいてもどう見ても TS/TG 間で揺れているような気がしてならない。

DSM5の改訂後はかなり広範囲、TS/TG/Xジェンダーまでが性別違和としてとらえられ、
ICD 11 の改訂後は TS 身体的治療が必要な人に絞り込まれている。


ただDSM5を考案した委員会でさえ、
ちょっと広範囲にしすぎたかな?と懸念されているような声明があったようですが・・・(笑)
どうしたって人間を介すわけだから「政治・組織的」な部分って多々含まれているんだろうね。

あと興味深かったのは東先生の話の中に出てきた
アメリカでTSを初めて発見したMr.Harry Benjaminの話。
Mr.Harry BenjaminがTSを発見した当初(1950年代)から既に『ホルモン障害云々』とおっしゃっていたようで・・・。
僕も知らなかったんだけど、歴史を知る事って大切ですね。
やっぱりホルモン障がいになる日は近い?!

時は流れ一体どこで精神疾患になって伝わってきたんだろうか?
まるで伝言ゲームのように・・・どこかの時代で伝え方が変わって、、、
現代では思想論、精神論だけで語られ続けるのが不思議でならない。


TS、TGにしたってきっと胎児期のホルモン作用量の差だけだと思うんだけど、
TSにはTSの問題点、TGにはTGの問題点があって、
同時に進めばきっといつまで経っても答えや進路は見いだせないんじゃないか?
日本ではTSだけに特化してしまうと
TGがおいて行かれてしまうみたいな感じがあるのだろうか?

と思った討論会でした。

GID学会ではこれら思想に加え、医学的見解、
脳や遺伝子の研究内容も含まれている訳だけど、、、
そちらの内容について触れないのはなぜなんだろうか?

あと三橋先生の話を聞いていて、、、

性役割(社会)と性行動(科学)ってイコールになるのかな?

なんてまた哲学的な事を考えてしまったけど、
調べたら面白いかもな・・・なことが浮かんできましたとさ。

あ、あと性別越境者って事だけで殺害されている国はまだまだあるようで・・・
なに人であろうと[人の大まかな構造]は同じわけだから、
先進国である日本やアメリカが『これ!』って言う医学的根拠声明が出来れば
そんな殺される人が出てこなくても済むのになっとも思うんだよね〜(>_<)

さてと・・・。

色々と遠回りの話をしてきましたが、、、(笑)
GID学会に話を戻し、「生きづらさとレジリエンス」という講演から。

一番、興味深いのはGID当事者の自殺率、、
これ不思議な事に特例法が施行された翌年からは減ったのに
2007年からまた自殺率が上がっているらしいのです


何が原因なのか?
治療前なのか?治療後なのか?
それによって「今」何をすべきなのか?が見えてくるんだけど・・・
色々なアテンド会社が増えて色々なルートで治療が出来てしまう事で
正確な数値を把握することが難しい状況らしいです。

ちょっと難しい話になるけど(職業柄ご勘弁を。。。)、
自殺をするには原因って言うのがあります。
GIDの場合、、、3つの要因があるのではないかと。

[1] 精神的要因
[2] 外科的要因
[3] 社会的要因

[1]精神的要因は未治療の方が多いかもしれない。
・自分自身が何者かわからない
・違う性別に属していると思うけど治療に踏み出せない
・答えが出せないまま悶々としている
など。。。

[2] 外科的要因は治療中もしくは治療後のこと
・手術がうまくいかなかった
・後遺症や合併症に悩まされている
・期待していたものと大きく違った
など。。。

[3] 社会的要因は両方かな?
・本当の性別で受け入れられないつらさ。
・GIDであることで就職できない
・いじめや差別にあった。
・家族の理解が得られない
など。。。

ただ、ただね、諸先輩方のおかげで僕らのような人間がいるって事は
社会的にもだいぶ知られてきているわけで、、、
その中で社会的要因で自殺にまで追い込まれる状況って今あるのかな?

[1] はともかく
[2]と[3]は精神領域期間中にしっかりと前を見据えて動けば
乗り越えられない事はないのではないか?なんて思うのは甘いのか?
いかに自分自身と向き合って進められたか?で人としての心の強さが変わると
僕は治療を通して学びました。

そう、覚悟さえ持っていれば今の時代、
社会的に追い込まれる事はまずないのではないか?
GIDだからって言う甘えがどこかにないか?って状況もたまに聞いたり見てきたりもしました。

だとしたら・・・
3つの要因にもう1つ加えなければならない要因があるのかな。

[4] 医学的要因
当事者が治療の正しい知識を持っているか?
自分自身の体の事をちゃんと把握・理解出来ているか?って部分。


GIDの治療には多少のリスクは伴います。
ホル補充している人なら1度は経験した事があるかもしれない
「ホルうつ期」

この時期に引っ張られて・・・なんてブログを何度か見た事がある。

内摘したらホル補充しなくても大丈夫なんて
たま〜に言っている方を見かけたりするのでその辺も心配だけど。

性ホルモンは精神的にも左右するものだし、、、
あと老衰って結局性ホルモン減少に伴い
内臓の働きが弱くなる事によって起こる現象
なわけだから、
その辺も気をつけなければいけない事のひとつ。

僕も治療開始当初、gid.jpに属してみようと思った事があり登録しました。
結局、組織が苦手な僕には適さなかったわけですが(苦笑)
今でもメールが送られてきてます。
当事者を取り巻く様々な状況がわかり大変重宝しておりますが(感謝です)、、、
今回、おぉ〜これは凄いな〜って思う取り組みが発表されてました。

詳しくは下記サイトをご覧ください。
まさにGIDを取り巻く問題点を軽減してくれる取り組みではないかと。
一般社団法人 虹望会(こうぼうかい)

世話人さんがいるのであれば、、、
以前思った内職で収入確保なんて言う事も出来るだろうし、
手術や治療のこと、それ以外でも色々なケアができて、
自殺率低下につながりますよね、きっと。
当事者も努力は不可欠 2013年9月5日UP

そんなこんなで問題点を解決する上でデータって大切で、
その数値から導きだされる答えがあるってお話でしたっと。

次回は検査結果データから見る
・内摘って本当に必要なの?
・特例法から内摘用件をなくす方法ってあるの?
をアップ予定。。。(いつになるかはわかりません(笑)

あと、、、

慈善 =(イコール) ビジネス になり得るのか?

は未熟な今の僕では答えはだせません(笑)

国際的な動き/第17回GID学会より

いや〜月日が経つのが早すぎまっす(笑)

昨日、S堂にプロペシアをもらいに行ってきました。
ネビドに変更したのでS堂はプロペシアだけで・・・。

U先生曰く・・・『何?ちゃんとはえてきてるの?』っと(笑)
僕・・・『生え際が濃くなってます』
先生・・・『本当にはえてくるんだね〜』っと(笑)


・・・また2ヶ月後に行くときは帽子なしのフサフサ状態に違いないっと(笑)

病院の先生だって薬を経験しているわけじゃないもんね(笑)
この辺が当事者の声が大事と言われる由来なんだろね(笑)

さて、またまたさかのぼって第17回GID学会の話。
今回は国際的な動きで感じた事を。

ニュージーランド・トランス人権問題専門コンサルトのJackByrneさんと
韓国・トランスアクティビスト・法学研究者のイ・スンヒョンさんの
お話が聞けました。

韓国での現状の問題点とそれに対する今後の動きを発表されてました。
韓国ではまだ陰核形成が戸籍変更の条件になっているらしく、
それを無くす為に行動されているようです。

以前、本で読んだ時に
トランスジェンダーとGIDが分けて書かれていたけど、
韓国でもどうもここの2つは分かれているようです。

手術前の人をトランスジェンダー
手術をした人をGIDと位置付けているようで、、、
世界的にもこの2つ別物としてとらえられてきているのでしょうか?

韓国は徴兵制度があるからね、
性別に関しては日本よりもっと厳しい場面に直面する事もあるのではないかと。


韓国・イさんの話はとても建設的で解りやすかったです。

ニュージーランドのJackさんの話はやはり脱!精神病理化。
話の後にH先生から脱!精神病理化って事は医療から離れるのか?
との質問があり・・・その辺はまとまらずに時間で閉幕となりました。

この辺、、、僕も最初聞いた時、
そしたら保険適応なんてまず無理じゃないっと感じてましたが、
埼玉医大の研究結果などからみると保険適応の道は
身体的な部分から導き出されるのかなと感じました。

そりゃ〜人間の誕生は神秘だし、
手の大きさをとって見ても誰一人・・・
同じ形、同じ大きさな人はいないもんね。
脳と身体の性別が別々で生まれてくる人がいてもおかしくないだろう。

色々な人がいて当たり前、、、
そんな事が認め合える世の中になれば
色々な枠なんて関係なくなるのかな?

差別をする人って自分が優越感に浸りたいだけなのかな?
世界中にはまだ同性愛やGIDってだけで命を落としている人がいるのも現実だし、、、
医学で解明された事が正確に伝われば、
大切な命を落とす人がいなくなるのにと思わざずにはいられない訳です。

っとちょっと真面目な〆の日曜夕方でした。

次回は話戻してホルモン治療の事を!
きっと治療前・治療中の当事者にとって一番知りたい事であって、
問題や疑問にぶち当たっている分野なんじゃないかと。

人権と権利

先日の渋谷区での同性パートナー証明書発行の件で思った事がある。

『人権』と『権利』

似ているようで似ていない。
同じようで異なるものだと思います。

人権は
・差別をなくす
・GID・セクマイの事実を知ってほしい
・差別からくる規制をなくしたい

等?きっともっとあるとは思うけど。

権利は?
GIDで言えば
・男性化・女性化していく上で戸籍の性別との差を無くす。
・TGは外科手術なしでも戸籍変更可能にする。
・疾患として保険適応で手術代を安くしたい。

同性愛で言えば・・・
・同性婚や社会的権利(福利厚生等)を認めてほしい
等?

そうすると人権や啓発は・・・
今みたいにイベントや勉強会、パレードでOKなんだけど・・・
権利を獲得するためにはやっぱり行政や国を変えていくしか解決はない。

こうキッチリ考え方を整理すると自分たちが何をすべきか?
見えてくるんではなかろうか?
だから当事者同士の争いなんて無意味なんです。

人権と権利の足並みが揃ったらそりゃ〜強力ですわ・・・何と言っても。
それはGID当事者ならば解っているはず。勇気ある先輩方のおかげですm(_ _)m

あともうひとつ考えなければならないのは・・・
この世界、性別に疑問を持っている人は
きっと人口の数(一桁?)パーセントかで、
ほとんどの人は性別に疑問を持っていないと言う現実。
一概に性別論をなくしてしまうのは余りにも
少数派の身勝手な意見としかとらえられないのではないか?
僕らが考えなければならないのは共生していくことの大切さ

っと今日は哲学気分なちゅう年オヤジでしたっと(笑)。

あと・・・当事者も性別の事に限らず・・・
人間の身体の事を勉強する必要はありますよね????

性カテゴリーを両方の目で見る

今朝、とある番組で福岡の男性が女子大に入学したいけど断られ、
それを性差別だと訴えている内容のものを見た。

ん?セクシャルマイノリティー?

かと思いきや違う、どうやら資金面の問題らしい。

コメンテーターのセクシャルマイノリティーの観点から
女子大・男子校っと言う分け方も差別になるのかもね?
みたいなコメントを聞いてさらに『???』マーク乱立。

男・女の垣根ってなくしてしまって良いんだろうか?

性差別は良くないけど、、、
カテゴリー自体なくしてしまって世の中の秩序ってなくならないんだろうか?

例えばトイレに更衣室、はなまた温泉。
男、女って言う考え方(カテゴリー)を無くすと言うならば、
この垣根もなくなりみんなフラットに使用することになるよね。
男性は嬉しいだろうよ、おっぱい見放題(おっと、、、エロ気が・・・笑)
女性はどうなんだろう?

温泉は日本だけの文化だから重きを置かないにしても、
更衣室やトイレは全国的にみても別々のような気もするし。

日本では最近、ファミレス、居酒屋、コンビニなどでは
男女共用トイレがひとつはあって(もちろん個室)
ホッとしていた事を思うと・・・
きっとセクシャルマイノリティーが求めて変えていくのは
この辺なんだろうな〜って気がしてならない。
イギリスの名門サセックス大学でトランスジェンダー用トイレを設置へ

TSは治療や戸籍変更(戻す)をしてしまうと、
生活していく上で困難な事って減っていくわけで。。。
戸籍変更許可を国に申請して頂いた諸先輩方、各医療機関の先生方の闘いに感謝ですm(_ _)m

性カテゴリーを疑問視していない大多数の方々とどう共存していくか?
両方の目で見て生きやすい世の中とはどんな世の中なのか?
理想像を描いてみると解りやすいのかも???

それでも一度、LGBT関連のイベントの中で
性別なしのトイレや更衣室を作って利用してもらうとか
そんな何かを実行・実証してみるのも面白いのかもしれない(笑)

それで問題や疑問視がなければ全て変えていくことも可能なんだろうな。

な〜んて思った朝でした。

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